「疲れただろ。
今日は皆でこの家に泊まってゆっくりするといい。
「そうしなさい。
お風呂広いわよ。
夜になったら明日香ちゃん、未来の旦那さんと2人で入ればいいじゃない。
明日には離ればなれになるのよ?」
「おい母さん。
俺と俺の息子の康一郎が気まずいだろ。」
「あら、あなたたちはジムにでも行ってくればいいじゃない。
器具、充実してるわよ。」
「あの、お言葉ですが、オレと明日香はまだ付き合ってる段階で、そんな、いきなり一緒に入浴など……」
「いいじゃない。
結婚、する前提でのお付き合いなんでしょ?
すぐにでも結婚しちゃえばいいのに。」
思わず紅茶を噴き出した。
柏木室長、もとい兄め。
そこまで伝えているとは。抜かりない。
しばらく、離れて住んでいた祖父母といろいろな話をした。
明日香の方もすっかり打ち解けている。
学生時代からアパレル店の店員をやっていて、店長にまで登りつめたあと、自分のブランドを持ちたいといって独立したこと。
それからはパタンナーとして自分のお店を開くべく、努力していること。
エージェントルームに入り浸っている、今は高校生の霧生菜々美と矢榛信二カップルはお互いに服が好きらしい。そのため、いろいろ明日香から学んでいること。
とにかく、明日香が楽しそうに自分の仕事のことをオレの祖父母に話していた。
誇りを持てる仕事をしてる、っていいよな。
紅茶だけでは到底足りず、お菓子やピザやらフライドポテトを近くの店からデリバリーして、ちょっとしたパーティーのようになっていた。
オレは機械設計エンジニアとして、さまざまな機械の設計を担当している。
俺自身が、まるで某アニメキャラクターに出てくるロボットにでもなったつもりで、こんな道具があったらいいなと思うものを独自で開発している。
モニターとして人に使ってもらうこともあると話す。
「俺は機械系に疎いからな。
羨ましいぞ、そんな仕事ができるの。
何かできることがあったら言ってな。
資金はある。日本にもいくつかある、所有権を手放していない別荘やらホテルを貸したりとかもできる。
そのホテルを結婚式の会場にしてもいいしな。
とにかく、何かあったら遠慮することなく話してくれ。
後でジムとプールも見てみるといい。
夜だとムードもあるぞ。
今の時間、ジムは康介と康一郎の2人が使っていると思うけれど。」
「さ、疲れたでしょ。
2人でお風呂入ってらっしゃいな。
新婚生活のイメージをするのも大事よ。」
オレの祖母からそんな言葉を投げかけられて、耳まで顔を真っ赤にして、茹でダコみたいだ。
ここが兄の祖父母の家でよかった。
人前だからまだ理性がもつ。
人前じゃなくて、日本にあるオレの家だったら間違いなく、明日香をすぐにでも押し倒して朝まで抱いてたな。
さすがに、初めてお邪魔した人の家で最初から一緒に入るのは恥ずかしいだろうと思い、明日香が入ってから入ろう、と思った。
それが甘かった。
バスルームのドアがガラス張りなのだ。
……普通にシャワーシーンが見えるって、どんな作りだよ。
「明日香……大丈夫か?」
オレが声をかけてバスルームのドアを手前に開ける。
オレの名前を戸惑いながら呼ぶのは、いつもの透明感のある声のトーンで、安心した。
「……徹……?」
ぎゅう、とオレに抱きついてくる明日香。
抱きしめた身体が少し震えている。
「寒いの?明日香。」
「ちょっとだけ。
あ、でも、徹が寒いか……
こうしてると、温かい……
もうちょっとこのまま、ダメかな?」
可愛い上目遣いで、そんな台詞を言わないでほしい。
今日は皆でこの家に泊まってゆっくりするといい。
「そうしなさい。
お風呂広いわよ。
夜になったら明日香ちゃん、未来の旦那さんと2人で入ればいいじゃない。
明日には離ればなれになるのよ?」
「おい母さん。
俺と俺の息子の康一郎が気まずいだろ。」
「あら、あなたたちはジムにでも行ってくればいいじゃない。
器具、充実してるわよ。」
「あの、お言葉ですが、オレと明日香はまだ付き合ってる段階で、そんな、いきなり一緒に入浴など……」
「いいじゃない。
結婚、する前提でのお付き合いなんでしょ?
すぐにでも結婚しちゃえばいいのに。」
思わず紅茶を噴き出した。
柏木室長、もとい兄め。
そこまで伝えているとは。抜かりない。
しばらく、離れて住んでいた祖父母といろいろな話をした。
明日香の方もすっかり打ち解けている。
学生時代からアパレル店の店員をやっていて、店長にまで登りつめたあと、自分のブランドを持ちたいといって独立したこと。
それからはパタンナーとして自分のお店を開くべく、努力していること。
エージェントルームに入り浸っている、今は高校生の霧生菜々美と矢榛信二カップルはお互いに服が好きらしい。そのため、いろいろ明日香から学んでいること。
とにかく、明日香が楽しそうに自分の仕事のことをオレの祖父母に話していた。
誇りを持てる仕事をしてる、っていいよな。
紅茶だけでは到底足りず、お菓子やピザやらフライドポテトを近くの店からデリバリーして、ちょっとしたパーティーのようになっていた。
オレは機械設計エンジニアとして、さまざまな機械の設計を担当している。
俺自身が、まるで某アニメキャラクターに出てくるロボットにでもなったつもりで、こんな道具があったらいいなと思うものを独自で開発している。
モニターとして人に使ってもらうこともあると話す。
「俺は機械系に疎いからな。
羨ましいぞ、そんな仕事ができるの。
何かできることがあったら言ってな。
資金はある。日本にもいくつかある、所有権を手放していない別荘やらホテルを貸したりとかもできる。
そのホテルを結婚式の会場にしてもいいしな。
とにかく、何かあったら遠慮することなく話してくれ。
後でジムとプールも見てみるといい。
夜だとムードもあるぞ。
今の時間、ジムは康介と康一郎の2人が使っていると思うけれど。」
「さ、疲れたでしょ。
2人でお風呂入ってらっしゃいな。
新婚生活のイメージをするのも大事よ。」
オレの祖母からそんな言葉を投げかけられて、耳まで顔を真っ赤にして、茹でダコみたいだ。
ここが兄の祖父母の家でよかった。
人前だからまだ理性がもつ。
人前じゃなくて、日本にあるオレの家だったら間違いなく、明日香をすぐにでも押し倒して朝まで抱いてたな。
さすがに、初めてお邪魔した人の家で最初から一緒に入るのは恥ずかしいだろうと思い、明日香が入ってから入ろう、と思った。
それが甘かった。
バスルームのドアがガラス張りなのだ。
……普通にシャワーシーンが見えるって、どんな作りだよ。
「明日香……大丈夫か?」
オレが声をかけてバスルームのドアを手前に開ける。
オレの名前を戸惑いながら呼ぶのは、いつもの透明感のある声のトーンで、安心した。
「……徹……?」
ぎゅう、とオレに抱きついてくる明日香。
抱きしめた身体が少し震えている。
「寒いの?明日香。」
「ちょっとだけ。
あ、でも、徹が寒いか……
こうしてると、温かい……
もうちょっとこのまま、ダメかな?」
可愛い上目遣いで、そんな台詞を言わないでほしい。



