「レン、起きてるか?」
その声と共に、扉が開く。
やっぱりミツだ。
「オレとハナ、疲れて寝ちゃってさ。
今、ハナに先にシャワー浴びて来いって言ったんだよ。」
これで、ハナがこの場にいない言い訳もバッチリだ。
ミツと明日香さんが帰って来たとき、リビングには巴姉さんがいたようだ。
自分の恋人の弟であるミツに、いろいろと惚気を話していたらしい。
オレの前ではそんな話、一切しないのにな。
しばらくオレと話していたミツは、怪訝な顔で部屋を見渡し始めた。
そしてオレの手を引き、隣の巴姉さんの部屋へと連れ込む。
「正直に、ありのままを言ってほしい。
昨日……ハナに何した?
いや……"ハナと"と言ったほうが正しいか?」
後には壁。
目の前には俺よりほんの数cm低いくらいの、ミツの顔。
口角のみが上がっていて、目は笑っていない。
全てを分かっている顔だ。
観念して、全てを伝えた。
「ミツ。
オレ、夕べ……ハナを抱いた。
これ、冗談じゃねぇから。」
「ふざけんなよ!
てめぇ、それでもオレの幼なじみかよ!」
ミツは、オレの胸ぐらを掴んで、そう訴える。
「それはこっちのセリフだよ!
てめぇこそ、ハナの心の傷をちゃんと最後まで癒してやらなかっただろ!?
お前は、ハナに対してはバカみたいに優しすぎなんだよ!
いつものお前でいれば、ハナの心の傷も癒えてたし、オレもこんなことをせずに済んでたんだよ!
挿れたフリだけ、って何なんだよ!
当時は、成長度合い的に、妊娠させられないとは知ってたはずだろ?
日和りすぎだろ!
万が一にも、っていうのもあったんだろうけどな、おそらく。
理性飛ばしたオレも確かに悪いけど、この状況の種をまいたミツも悪いんだよ!」
ミツの頬を、軽く平手で打つ。
オレの精一杯の反論。
それを聞いたミツは、掴んでいた胸ぐらを勢い良く離す。
そのせいで身体が壁に叩き付けられ、オレは床に倒れ込む。
オレを見下ろしたミツが、口を開いた。
「レン、勝負しようぜ。
これから始まる期間限定の高校生活の中で、オレとお前はハナにアタックしていく。
……決着は、そうだな。
幸いにして学校行事が豊富だから、その際にでもハナ自身につけてもらう。
どんな結果になっても恨みっこなしだ。
どうだ?」
「いいよ。
受けて立つ。」
オレがそう言うと、手を差し出して来た。
オレは手を引っ張って起き上がった後、その手を強く握る。
「カッとなって悪かった。
手を出したのはお互い様だから、ここから頑張ろう。」
「ああ。」
3年越しの勝負だな。
3年前のあの頃は、ハナを本気で好きになったとミツに告げるだけで終わってしまった。
オレが日本以外の場所にいたから。
今は違う。
同じ地にいる。
あの時の会話の続きをしているような気になった。
正々堂々、勝負だな。
オレたちは二人連れ立って部屋に戻った。
その声と共に、扉が開く。
やっぱりミツだ。
「オレとハナ、疲れて寝ちゃってさ。
今、ハナに先にシャワー浴びて来いって言ったんだよ。」
これで、ハナがこの場にいない言い訳もバッチリだ。
ミツと明日香さんが帰って来たとき、リビングには巴姉さんがいたようだ。
自分の恋人の弟であるミツに、いろいろと惚気を話していたらしい。
オレの前ではそんな話、一切しないのにな。
しばらくオレと話していたミツは、怪訝な顔で部屋を見渡し始めた。
そしてオレの手を引き、隣の巴姉さんの部屋へと連れ込む。
「正直に、ありのままを言ってほしい。
昨日……ハナに何した?
いや……"ハナと"と言ったほうが正しいか?」
後には壁。
目の前には俺よりほんの数cm低いくらいの、ミツの顔。
口角のみが上がっていて、目は笑っていない。
全てを分かっている顔だ。
観念して、全てを伝えた。
「ミツ。
オレ、夕べ……ハナを抱いた。
これ、冗談じゃねぇから。」
「ふざけんなよ!
てめぇ、それでもオレの幼なじみかよ!」
ミツは、オレの胸ぐらを掴んで、そう訴える。
「それはこっちのセリフだよ!
てめぇこそ、ハナの心の傷をちゃんと最後まで癒してやらなかっただろ!?
お前は、ハナに対してはバカみたいに優しすぎなんだよ!
いつものお前でいれば、ハナの心の傷も癒えてたし、オレもこんなことをせずに済んでたんだよ!
挿れたフリだけ、って何なんだよ!
当時は、成長度合い的に、妊娠させられないとは知ってたはずだろ?
日和りすぎだろ!
万が一にも、っていうのもあったんだろうけどな、おそらく。
理性飛ばしたオレも確かに悪いけど、この状況の種をまいたミツも悪いんだよ!」
ミツの頬を、軽く平手で打つ。
オレの精一杯の反論。
それを聞いたミツは、掴んでいた胸ぐらを勢い良く離す。
そのせいで身体が壁に叩き付けられ、オレは床に倒れ込む。
オレを見下ろしたミツが、口を開いた。
「レン、勝負しようぜ。
これから始まる期間限定の高校生活の中で、オレとお前はハナにアタックしていく。
……決着は、そうだな。
幸いにして学校行事が豊富だから、その際にでもハナ自身につけてもらう。
どんな結果になっても恨みっこなしだ。
どうだ?」
「いいよ。
受けて立つ。」
オレがそう言うと、手を差し出して来た。
オレは手を引っ張って起き上がった後、その手を強く握る。
「カッとなって悪かった。
手を出したのはお互い様だから、ここから頑張ろう。」
「ああ。」
3年越しの勝負だな。
3年前のあの頃は、ハナを本気で好きになったとミツに告げるだけで終わってしまった。
オレが日本以外の場所にいたから。
今は違う。
同じ地にいる。
あの時の会話の続きをしているような気になった。
正々堂々、勝負だな。
オレたちは二人連れ立って部屋に戻った。



