「ナナ?」
普段はしっかりしているナナ。
そのナナが、ボーッとしていた。
しかも、今まで停電だったから分からなかったが、頬に涙の跡がある。
「ナナ。
……隠してないで言いな?
私にだけは相談してくれてたけど。
矢榛くんがいるかいないかなんて関係ないよ。
どっちにしても事実は変わらないんだからさ。」
さすがは由紀。
するどいなあ。
「私……フラれた。
ずっと好きだったバスケ部の先輩に。
停電の騒ぎにまぎれてさっき告白して来たんだけどね。
バスケ部の役を演劇部でやることになったときに、相談したらいろいろ指導してくれたの。
3ポイントシュートのコツとか。
それがきっかけ。
単純だよね。
気付いたら……先輩のこと好きになってた。
私、好きになれるのは信ちゃんだけだと思ってたから、混乱して。」
「そっか……ナナ……。
ツラかったね……」
「理屈は分かるよ。
ウチらもよくあるけど、席替えで近くの席とか隣の席になった人に恋する、っているのは理にかなってるから。
心理学用語で近接効果、っていうんだけどね?
遠いより、近い距離にいたほうが好意を抱きやすい。
3ヶ月に1度しか会わない人より、毎日顔を合わせる人を好きになりやすいのよ。
単純に、接触する回数が増えるからなんだけどね。」
由紀の心理学講座は為になった。
うわわ、幼なじみなんてまさにその典型だ。
毎日顔を合わせまくっている。
最近、気が付けばミツのことばっかり目で追ってるの、そのため?
近接効果、とスタンツを決めるための紙の端に書き留めた。
「ごめんね皆、トランプ楽しんでるのに。
ちょっと一人にさせて?」
「わかった。
気をつけてね?」
私の声を背中に受けて、ナナはキャビンを出ていってしまった。
ナナのためにも、早く明日のキャンプファイヤーのスタンツ決めなきゃ!
普段はしっかりしているナナ。
そのナナが、ボーッとしていた。
しかも、今まで停電だったから分からなかったが、頬に涙の跡がある。
「ナナ。
……隠してないで言いな?
私にだけは相談してくれてたけど。
矢榛くんがいるかいないかなんて関係ないよ。
どっちにしても事実は変わらないんだからさ。」
さすがは由紀。
するどいなあ。
「私……フラれた。
ずっと好きだったバスケ部の先輩に。
停電の騒ぎにまぎれてさっき告白して来たんだけどね。
バスケ部の役を演劇部でやることになったときに、相談したらいろいろ指導してくれたの。
3ポイントシュートのコツとか。
それがきっかけ。
単純だよね。
気付いたら……先輩のこと好きになってた。
私、好きになれるのは信ちゃんだけだと思ってたから、混乱して。」
「そっか……ナナ……。
ツラかったね……」
「理屈は分かるよ。
ウチらもよくあるけど、席替えで近くの席とか隣の席になった人に恋する、っているのは理にかなってるから。
心理学用語で近接効果、っていうんだけどね?
遠いより、近い距離にいたほうが好意を抱きやすい。
3ヶ月に1度しか会わない人より、毎日顔を合わせる人を好きになりやすいのよ。
単純に、接触する回数が増えるからなんだけどね。」
由紀の心理学講座は為になった。
うわわ、幼なじみなんてまさにその典型だ。
毎日顔を合わせまくっている。
最近、気が付けばミツのことばっかり目で追ってるの、そのため?
近接効果、とスタンツを決めるための紙の端に書き留めた。
「ごめんね皆、トランプ楽しんでるのに。
ちょっと一人にさせて?」
「わかった。
気をつけてね?」
私の声を背中に受けて、ナナはキャビンを出ていってしまった。
ナナのためにも、早く明日のキャンプファイヤーのスタンツ決めなきゃ!



