車で、武田さんの車で送ってもらって、美ら海水族館に到着した。
入場料を払って、サンゴ礁の階から、順に見回る。
「そういえば、水族館なんて初めて来たわ。
初めてが旦那さんとで良かった。
ありがと。」
「昨日からやけに素直で、可愛いんだけど?
ホテル帰ったら抱きたくなるじゃん。
控えめにしろ、って言ったのどこの誰だよ。」
蓮太郎の腕に抱きつくと、コツン、と私の額を指で弾いた旦那さん。
「早く見回っちまおうぜ?
イルカショーがお目当てだろ?」
おっかなびっくり、蓮太郎がヒトデやらナマコの水槽に手を入れていた。
箱の中身を当てるバラエティー番組の企画じゃあるまいし、そんなビクビクしなくても。
そんな蓮太郎を見れるのも、こういうところだけだと思うと、何だか嬉しくなった。
この水族館には「珍奇!」と書かれた水槽がいくつもあるようだ。
ここでしか見られない珍しいかつ不思議な生物をさすのだが、おっかなびっくりな旦那の方が珍奇な気がしてならない。
「あと20分くらいで、イルカショー始まるってよ。
場所取り、そろそろだな。
その前にお手洗い行ってきていい?
ごめんね、1人にさせちゃうけど。」
「私も行くわ。
待たせて大事な奥さんが万が一にもナンパされかけると困るでしょうし。」
女子トイレに入って用を済ませて手を洗うと、隣に見慣れた横顔があった。
ベージュのギンガムチェックのひざ丈ワンピースに、ベージュのスニーカー、赤いカーディガンに黒のショルダーバッグ。
その人物と鏡越しに目が合うと、メイちゃん?と驚いた顔で名前を呼ばれた。
「ハナちゃん?
あれ?なんでここに?
ハナちゃんもイルカショー目当て?」
「うん!
そうよ。
まさか、ラブラブ夫婦にこんなところで会うとは思わなかったけど。」
ハンカチで手を拭きつつ、彼女と外に出ると、蓮太郎も私と同じように驚いていた。
「あ、ミツ!
レンとメイちゃんも来てたの、偶然だよね!
一緒にイルカショー見よう、って話になってるの、いいよね!
ダブルデートだね!」
……あと2年で成人になる。
なのに、子供みたいに無邪気な面も残っている彼女。
こういうところに、婚約者の彼は惹かれたのだろう。
「オレの奥さんも賛成してるし、どう?」
御劔くんも賛成してくれる。
デーティング期間はこんな、ダブルデートなんてなかったから、新鮮だ。
どうやらハナちゃんは、美ら海水族館の後はパイナップルパークに行くようだ。
イルカショーを見終わると、写真を撮ったりした。皆でその場で写真を撮ってもらった。
そこも見終わると、美ら海水族館から、武田さんの運転する車でパイナップルパークに向かった。
「どうせイチャついてて遅くなったんだろ、レン。
本当は、オレたちと同じくらいの時間に水族館入りするはずだったんじゃないか?」
御劔くんに痛いところを突かれた風でもなく、あっさりと問いに答えていた蓮太郎。
「夫婦のイチャイチャは昨日2回と朝1回で終わりにした。
遅くなったのは、もう1組の夫婦をなんとかしたかったから。
夫婦の片割れの旦那の方は朝から出掛けてるみたいだし、何をやってるんだか。」
当たり前よね、事実を言っているだけなんだから。
パイナップルパークでは、パイナップルを模したド派手な黄色い車に乗って園内を周遊してあと、レストランでピザにパイナップルがトッピングされたピザを食べたりした。
武田さんにホテルまで車で送ってもらった後、部屋に戻る。まだ帰ってこないようで、ロビーのソファーにポツンと座る友佳ちゃん。
武田さんがホテルの最寄り駅まで車を走らせてくると言ってきた。
1時間後、武田さんに抱えられて、彼の部屋に運ばれたのは、今日1日、不安そうな妻をホテルの部屋に置いて、外をほっつき歩いていた旦那だった。
心なしかグッタリしている。
「軽い熱中症のようですね。
安産祈願の神社でお祈りをして、お守りを買っていた、という情報を、神社で雑誌のグラビア撮影をしていた霧生様から頂いております。」
「……蓮太郎!」
旦那を呼んで、2人でできる処置をする。
「私はスポドリを買ってくるわ。
熱中症かもしれない、って話は、武田さんならコンシェルジュに話してあるはず。
氷水とタオルが来たら、服を脱がせて血管の太い場所を冷やさせて。
後、部屋には扇風機と冷房を!」
彼の荷物だろうか、リュックを部屋に入れようとすると、ポケットから袋が落ちた。
袋の中身を見ると、安産祈願のお守りが2つ、入っていた。
安産の象徴である犬があしらわれたお守りだ。
これを買いに行っていたのね。
……見知らぬ土地で、たった1人で。
これで倒れてちゃ、わけないわね。
袋には、小袋がもう1つ入っていた。
その中には、ネズミをあしらったお守りが2つ入れられていて、面食らった。
『蓮太郎くんとメイちゃんへ。
これ、子授けのお守り!
この神社じゃ有名みたい!
タイミングよく会えれば渡したかったけど、そうもいかないみたいで。
たまたま、一成くんに会ったから託しちゃったけど、人づてでごめんね!
2人の顔を見るのは、挙式当日になるかな?
それまで体調崩さないようにね!
当日に会いましょう!
ナナ』
……いい友人に恵まれたものね、私も、蓮太郎も。
「一成のやつ、熱中症だって?
僕たちが手伝うから、宝月夫婦はゆっくりしているといい。」
真くんと、その彼女に買ってきたスポドリを渡して、後を任せる。
入場料を払って、サンゴ礁の階から、順に見回る。
「そういえば、水族館なんて初めて来たわ。
初めてが旦那さんとで良かった。
ありがと。」
「昨日からやけに素直で、可愛いんだけど?
ホテル帰ったら抱きたくなるじゃん。
控えめにしろ、って言ったのどこの誰だよ。」
蓮太郎の腕に抱きつくと、コツン、と私の額を指で弾いた旦那さん。
「早く見回っちまおうぜ?
イルカショーがお目当てだろ?」
おっかなびっくり、蓮太郎がヒトデやらナマコの水槽に手を入れていた。
箱の中身を当てるバラエティー番組の企画じゃあるまいし、そんなビクビクしなくても。
そんな蓮太郎を見れるのも、こういうところだけだと思うと、何だか嬉しくなった。
この水族館には「珍奇!」と書かれた水槽がいくつもあるようだ。
ここでしか見られない珍しいかつ不思議な生物をさすのだが、おっかなびっくりな旦那の方が珍奇な気がしてならない。
「あと20分くらいで、イルカショー始まるってよ。
場所取り、そろそろだな。
その前にお手洗い行ってきていい?
ごめんね、1人にさせちゃうけど。」
「私も行くわ。
待たせて大事な奥さんが万が一にもナンパされかけると困るでしょうし。」
女子トイレに入って用を済ませて手を洗うと、隣に見慣れた横顔があった。
ベージュのギンガムチェックのひざ丈ワンピースに、ベージュのスニーカー、赤いカーディガンに黒のショルダーバッグ。
その人物と鏡越しに目が合うと、メイちゃん?と驚いた顔で名前を呼ばれた。
「ハナちゃん?
あれ?なんでここに?
ハナちゃんもイルカショー目当て?」
「うん!
そうよ。
まさか、ラブラブ夫婦にこんなところで会うとは思わなかったけど。」
ハンカチで手を拭きつつ、彼女と外に出ると、蓮太郎も私と同じように驚いていた。
「あ、ミツ!
レンとメイちゃんも来てたの、偶然だよね!
一緒にイルカショー見よう、って話になってるの、いいよね!
ダブルデートだね!」
……あと2年で成人になる。
なのに、子供みたいに無邪気な面も残っている彼女。
こういうところに、婚約者の彼は惹かれたのだろう。
「オレの奥さんも賛成してるし、どう?」
御劔くんも賛成してくれる。
デーティング期間はこんな、ダブルデートなんてなかったから、新鮮だ。
どうやらハナちゃんは、美ら海水族館の後はパイナップルパークに行くようだ。
イルカショーを見終わると、写真を撮ったりした。皆でその場で写真を撮ってもらった。
そこも見終わると、美ら海水族館から、武田さんの運転する車でパイナップルパークに向かった。
「どうせイチャついてて遅くなったんだろ、レン。
本当は、オレたちと同じくらいの時間に水族館入りするはずだったんじゃないか?」
御劔くんに痛いところを突かれた風でもなく、あっさりと問いに答えていた蓮太郎。
「夫婦のイチャイチャは昨日2回と朝1回で終わりにした。
遅くなったのは、もう1組の夫婦をなんとかしたかったから。
夫婦の片割れの旦那の方は朝から出掛けてるみたいだし、何をやってるんだか。」
当たり前よね、事実を言っているだけなんだから。
パイナップルパークでは、パイナップルを模したド派手な黄色い車に乗って園内を周遊してあと、レストランでピザにパイナップルがトッピングされたピザを食べたりした。
武田さんにホテルまで車で送ってもらった後、部屋に戻る。まだ帰ってこないようで、ロビーのソファーにポツンと座る友佳ちゃん。
武田さんがホテルの最寄り駅まで車を走らせてくると言ってきた。
1時間後、武田さんに抱えられて、彼の部屋に運ばれたのは、今日1日、不安そうな妻をホテルの部屋に置いて、外をほっつき歩いていた旦那だった。
心なしかグッタリしている。
「軽い熱中症のようですね。
安産祈願の神社でお祈りをして、お守りを買っていた、という情報を、神社で雑誌のグラビア撮影をしていた霧生様から頂いております。」
「……蓮太郎!」
旦那を呼んで、2人でできる処置をする。
「私はスポドリを買ってくるわ。
熱中症かもしれない、って話は、武田さんならコンシェルジュに話してあるはず。
氷水とタオルが来たら、服を脱がせて血管の太い場所を冷やさせて。
後、部屋には扇風機と冷房を!」
彼の荷物だろうか、リュックを部屋に入れようとすると、ポケットから袋が落ちた。
袋の中身を見ると、安産祈願のお守りが2つ、入っていた。
安産の象徴である犬があしらわれたお守りだ。
これを買いに行っていたのね。
……見知らぬ土地で、たった1人で。
これで倒れてちゃ、わけないわね。
袋には、小袋がもう1つ入っていた。
その中には、ネズミをあしらったお守りが2つ入れられていて、面食らった。
『蓮太郎くんとメイちゃんへ。
これ、子授けのお守り!
この神社じゃ有名みたい!
タイミングよく会えれば渡したかったけど、そうもいかないみたいで。
たまたま、一成くんに会ったから託しちゃったけど、人づてでごめんね!
2人の顔を見るのは、挙式当日になるかな?
それまで体調崩さないようにね!
当日に会いましょう!
ナナ』
……いい友人に恵まれたものね、私も、蓮太郎も。
「一成のやつ、熱中症だって?
僕たちが手伝うから、宝月夫婦はゆっくりしているといい。」
真くんと、その彼女に買ってきたスポドリを渡して、後を任せる。



