レンとメイちゃんの入籍日から5日後。
今日は屋敷で卒業旅行の話し合いだ。
皆が制服なのは、学校帰りに集まったからである。
旅行会社を通して予約をするとお金がかかる。しかし、大体のプランは組み立てたほうがいいだろうという話になった。
レンが旅行会社でツアーコンダクターをしていた経験があり、今は宝月家のシェフの人を呼んでくれた。
「そうですね。
旦那様の仰る通り、大体のプランは決めておくと良いでしょう。
なお、こういった旅行は、修学旅行のようにグループごとで行き先を統一するのではなく、集合時間と場所を予め決めておき、そこで落ち合うことにして、各々で自由行動、というのも効率的かと。
迷ったり、場所が分からなくなっても、携帯電話で連絡を取り合えば良いですから。
皆様、行きたい場所はバラバラでしょうから。
誰かに合わせても、不満が出るだけでございます。
皆さんで、各々どこに行ったかを写真やお土産話で共有するのも楽しいですよ。」
いいアドバイスをもらったなぁ。
「3月3日、2泊3日で沖縄ね!
ごめん、メイちゃんにレンは、ちょうど挙式の14日前なっちゃうね。
準備とかに影響ないかな?」
「オレはいいの。
挙式前のハイテンション維持しながら旅行できるし。」
「私も大丈夫よ。
そこまでヤワじゃないもの。」
友佳と一成くんも、大丈夫だという。
事前に日程がわかっていれば、休みを取れるようなのだ。
実は、一成くんがいるのは柏木グループの関連会社なのだという。
柏木さんには、卒業旅行の話も、パーティーの話も計画は話してある。
取り計らってくれるはずだ。
何せ、グループの代表は彼なのだ。
実は、旅行から帰宅して5日後がバチェロレッテパーティーになるのだ。
同じく男性側も、同日にバチェラーパーティーにしてある。
こういうイベントごとは、極力くっつけたほうがいいだろうという判断だ。
バチェロレッテパーティーになると、8人もの大所帯になる。
旅行の時の人数とちょうど同じだ。
旅行だと、カップルで過ごすが、バチェロレッテパーティーは男子禁制、女子だけのパーティーだ。
旅行のホテルは、普通に旅行会社を通しての旅行では絶対に泊まれない、高級なところを用意してくれるという。
一部には、客室内露天風呂までついているようだ。
しかも朝と夕食もビュッフェだし。
豪華すぎるでしょ……。
バチェロレッテパーティー用のホテルまで用立ててもらっているし、宝月グループには、お世話になりっぱなしだ。
レンとメイちゃんの挙式で流すムービーも、一度彼女たちに見せた映像を一部利用させて貰うが、ほとんど新規映像で行う。
レンがいた高校の放送部の後輩くんたちにも、協力してもらっている。
やることが多くて大変だが、友佳や麻紀、ミツも協力してくれている。
「屋敷内の空き部屋を使っていいそうだから、横になってくれ、頼むから。
10代で過労死とか冗談抜きで止めてほしい。
ブライズメイドの他に、司法試験の勉強に、大学の入学前課題もやってるんだろ。
身体がいくつあっても足りないぞ?」
私が横になっている間に、麻紀や真くんが、旅行当日の飛行機やらを抑えておいてくれたらしい。
こんなに動いてくれる皆には、感謝してもしきれない。
私が課題やら今から司法試験の勉強に追われている間に、クリスマスもバレンタインも超えてしまっていた。
和貴くんは、無事センター試験を突破し、希望の大学に合格したようだ。
息抜きに、とミツがショッピングデートに連れ出してくれた。
場所は電車で私たちの最寄り駅から2駅行って乗り換えた先にあるショッピングモールだ。
「レンとメイちゃんの指輪がいい光り方をしてて眩しかった。
あんな感じの、私もいつか、と思う。」
そう、何気なく言ったのを彼は聞いていたようだ。
どんな感じのが気に入るのか見て回って、気に入ったものは試させてもらった。
アームから立ち上がるダイヤモンドと指に沿うS字の曲線が素敵で、ダイヤモンドとプラチナの線がクロスするようになっている。
これが1番、しっくりくる。
気に入ったら、ということでオンラインショップのページも教えてもらった。
これが壮大な布石であったことを、まだこの時の私は知らない。
今日は屋敷で卒業旅行の話し合いだ。
皆が制服なのは、学校帰りに集まったからである。
旅行会社を通して予約をするとお金がかかる。しかし、大体のプランは組み立てたほうがいいだろうという話になった。
レンが旅行会社でツアーコンダクターをしていた経験があり、今は宝月家のシェフの人を呼んでくれた。
「そうですね。
旦那様の仰る通り、大体のプランは決めておくと良いでしょう。
なお、こういった旅行は、修学旅行のようにグループごとで行き先を統一するのではなく、集合時間と場所を予め決めておき、そこで落ち合うことにして、各々で自由行動、というのも効率的かと。
迷ったり、場所が分からなくなっても、携帯電話で連絡を取り合えば良いですから。
皆様、行きたい場所はバラバラでしょうから。
誰かに合わせても、不満が出るだけでございます。
皆さんで、各々どこに行ったかを写真やお土産話で共有するのも楽しいですよ。」
いいアドバイスをもらったなぁ。
「3月3日、2泊3日で沖縄ね!
ごめん、メイちゃんにレンは、ちょうど挙式の14日前なっちゃうね。
準備とかに影響ないかな?」
「オレはいいの。
挙式前のハイテンション維持しながら旅行できるし。」
「私も大丈夫よ。
そこまでヤワじゃないもの。」
友佳と一成くんも、大丈夫だという。
事前に日程がわかっていれば、休みを取れるようなのだ。
実は、一成くんがいるのは柏木グループの関連会社なのだという。
柏木さんには、卒業旅行の話も、パーティーの話も計画は話してある。
取り計らってくれるはずだ。
何せ、グループの代表は彼なのだ。
実は、旅行から帰宅して5日後がバチェロレッテパーティーになるのだ。
同じく男性側も、同日にバチェラーパーティーにしてある。
こういうイベントごとは、極力くっつけたほうがいいだろうという判断だ。
バチェロレッテパーティーになると、8人もの大所帯になる。
旅行の時の人数とちょうど同じだ。
旅行だと、カップルで過ごすが、バチェロレッテパーティーは男子禁制、女子だけのパーティーだ。
旅行のホテルは、普通に旅行会社を通しての旅行では絶対に泊まれない、高級なところを用意してくれるという。
一部には、客室内露天風呂までついているようだ。
しかも朝と夕食もビュッフェだし。
豪華すぎるでしょ……。
バチェロレッテパーティー用のホテルまで用立ててもらっているし、宝月グループには、お世話になりっぱなしだ。
レンとメイちゃんの挙式で流すムービーも、一度彼女たちに見せた映像を一部利用させて貰うが、ほとんど新規映像で行う。
レンがいた高校の放送部の後輩くんたちにも、協力してもらっている。
やることが多くて大変だが、友佳や麻紀、ミツも協力してくれている。
「屋敷内の空き部屋を使っていいそうだから、横になってくれ、頼むから。
10代で過労死とか冗談抜きで止めてほしい。
ブライズメイドの他に、司法試験の勉強に、大学の入学前課題もやってるんだろ。
身体がいくつあっても足りないぞ?」
私が横になっている間に、麻紀や真くんが、旅行当日の飛行機やらを抑えておいてくれたらしい。
こんなに動いてくれる皆には、感謝してもしきれない。
私が課題やら今から司法試験の勉強に追われている間に、クリスマスもバレンタインも超えてしまっていた。
和貴くんは、無事センター試験を突破し、希望の大学に合格したようだ。
息抜きに、とミツがショッピングデートに連れ出してくれた。
場所は電車で私たちの最寄り駅から2駅行って乗り換えた先にあるショッピングモールだ。
「レンとメイちゃんの指輪がいい光り方をしてて眩しかった。
あんな感じの、私もいつか、と思う。」
そう、何気なく言ったのを彼は聞いていたようだ。
どんな感じのが気に入るのか見て回って、気に入ったものは試させてもらった。
アームから立ち上がるダイヤモンドと指に沿うS字の曲線が素敵で、ダイヤモンドとプラチナの線がクロスするようになっている。
これが1番、しっくりくる。
気に入ったら、ということでオンラインショップのページも教えてもらった。
これが壮大な布石であったことを、まだこの時の私は知らない。