「起きろ。朝ご飯だってよ。」
窓の横から入る明るい光。
低い声は、耳にスッと入ってくる。
……心地いい。
そっと上の膨らみを触られたところで、目が覚めた。
「おはよ、ハナ。」
「お、おはよ。
ミツに起こされたのも、起こしてくれたのも嬉しいけど、なんて起こし方してくれたのよ!
もう、サイテー!」
「んー?たまにはいいでしょ?
エッチな起こされ方するのも。
早く慣れて?
何年か後に、こういうのが毎日になるかもしれないんだから。」
「……むぅ。
頑張る。」
「むくれないの。
可愛い顔しないの。
朝から抱きたくなるからさ?
あ、むしろ抱いてほしいからそんな顔してる、って解釈でいい?
着替えようぜ、遅れる。」
あ、学校だったの、忘れてた!
制服に着替えて、朝ごはんの和食を食べて、武田さんの車で学校に向かった。
「すみません、武田さん。
何から何まで、お世話になりました!」
「とんでもないです。
旦那様も、私も、冥さまも。
指定校推薦の合格祈願をしておりますので、肩の力を抜いて、頑張ってくださいませ。」
「ありがとうございます!」
武田さんに会釈して、昇降口に入った。
教室に入ると、2組の友佳が、麻紀と真くんと話していた。
「いいところだよ、賢正学園!
料理は、真くんと麻紀ちゃんが作ったものには敵わないけど。
皆、友佳おねーちゃん、って呼んでくれて。
小さい弟や妹がたくさんできた気分だよ!
友佳おねーちゃん、彼氏いるの?なんて質問されたときはませてるなぁ、って思ったけど。」
今どきの小学生、恐るべし……
「あ、そうだ!
昨日の振替休日にね、私、神社デートしてきたんだ、一成と一緒に。
これ、ハナと優くんにあげる!」
渡されたのは、合格祈願のお守り。
しかも、学業の神様を祀ってある神社のもの。
「お守りは、買った人が使ってこそいいもので人にあげるとご利益なくなるとかいうけど、そんなのは気にしない!
大事なのは気持ちだよね!」
「ありがとう、とっても嬉しい!」
今月から忙しくなる。
来月半ばの指定校推薦が終わったら、その1週間後にはレンが18歳になる。
つまり、メイちゃんが正式に、レンの奥さんになるのだ。
それから、急ピッチで実際、当日ブライズメイドやアッシャーとしてどう立ち回るか、打ち合わせをしていかなければならない。
やることがいっぱいだ。
何しろ、期末テストが、指定校推薦の後にあるのだ。
ウチの高校の教師陣、予定作るの下手すぎ!
指定校推薦に期末テストの勉強に、ブライズメイドやアッシャーの話し合い。
アタマがパンクしそうだ。
授業より、指定校推薦対策に力を入れた。
毎日いろいろな教師に面接対策を頼んだり、恋人の兄に貰った本を学校の自習室で読んだりした。
そして、いよいよ、その日が来た。
玄関口で制服を着たまま、ミツと軽く唇を重ねた。
「……入試は家を出た瞬間から始まってる、とか言うけどさ。
これくらいなら大目に見てくれるだろう。
頑張れるおまじないだ、お互いにな。」
電車では敢えて別の車両に乗って、馴れ合わないようにした。
万が一イチャついてしまわないように。
壁に耳あり障子に目あり、と言う。
電車で隣の席の人が志望先の大学の教授のこともあるのだ。
そして、入試は始まった。
講義を受けて、講義内容にまつわる試験を受けたり、小論文に面接。
小論文も何とか書けたし、面接も全力を出し切った。
後は、運を天に任せるだけだ。
期末テストが終わった頃、運命の合格発表があった。
自宅に届いた、分厚い封筒。
宛名の下に、氏名と『合格』の文字が書かれていた。
隣のミツの家に行き、封筒の中身を見せる。
ミツの封筒にも、同じ文字が書かれていた。
キツく抱きしめられて、一軒家とはいえ玄関だというのに、舌が絡む深いキスをされた。
「このまましたい。
ダメ?
1ヶ月くらいご無沙汰だから、溜まってるんだけど。」
「イヤ、って顔してるけどさ?
ニットのモコモコワンピースなんかで来ちゃって、抱かれる気満々だったんでしょ?」
下に唯一履いている布の上から触られると、ピク、と身体が反応する。
問答無用でお姫様抱っこをされてベッドに運ばれて、そのまま愛された。
何回目かの後、ミツの家のインターホンが鳴った。
現れたのは私の母親。
合格祝いに、と赤飯とステーキを作ったので、一緒に食べないかということだった。
電話でいいじゃん、それ……。
結局その日は、私の家にミツが泊まることになったのだった。
酔った私の父が、将来は安泰だな、ウチの娘をよろしく頼むよ。
なんて言っていて、2人で顔を真っ赤にしたのだった。
窓の横から入る明るい光。
低い声は、耳にスッと入ってくる。
……心地いい。
そっと上の膨らみを触られたところで、目が覚めた。
「おはよ、ハナ。」
「お、おはよ。
ミツに起こされたのも、起こしてくれたのも嬉しいけど、なんて起こし方してくれたのよ!
もう、サイテー!」
「んー?たまにはいいでしょ?
エッチな起こされ方するのも。
早く慣れて?
何年か後に、こういうのが毎日になるかもしれないんだから。」
「……むぅ。
頑張る。」
「むくれないの。
可愛い顔しないの。
朝から抱きたくなるからさ?
あ、むしろ抱いてほしいからそんな顔してる、って解釈でいい?
着替えようぜ、遅れる。」
あ、学校だったの、忘れてた!
制服に着替えて、朝ごはんの和食を食べて、武田さんの車で学校に向かった。
「すみません、武田さん。
何から何まで、お世話になりました!」
「とんでもないです。
旦那様も、私も、冥さまも。
指定校推薦の合格祈願をしておりますので、肩の力を抜いて、頑張ってくださいませ。」
「ありがとうございます!」
武田さんに会釈して、昇降口に入った。
教室に入ると、2組の友佳が、麻紀と真くんと話していた。
「いいところだよ、賢正学園!
料理は、真くんと麻紀ちゃんが作ったものには敵わないけど。
皆、友佳おねーちゃん、って呼んでくれて。
小さい弟や妹がたくさんできた気分だよ!
友佳おねーちゃん、彼氏いるの?なんて質問されたときはませてるなぁ、って思ったけど。」
今どきの小学生、恐るべし……
「あ、そうだ!
昨日の振替休日にね、私、神社デートしてきたんだ、一成と一緒に。
これ、ハナと優くんにあげる!」
渡されたのは、合格祈願のお守り。
しかも、学業の神様を祀ってある神社のもの。
「お守りは、買った人が使ってこそいいもので人にあげるとご利益なくなるとかいうけど、そんなのは気にしない!
大事なのは気持ちだよね!」
「ありがとう、とっても嬉しい!」
今月から忙しくなる。
来月半ばの指定校推薦が終わったら、その1週間後にはレンが18歳になる。
つまり、メイちゃんが正式に、レンの奥さんになるのだ。
それから、急ピッチで実際、当日ブライズメイドやアッシャーとしてどう立ち回るか、打ち合わせをしていかなければならない。
やることがいっぱいだ。
何しろ、期末テストが、指定校推薦の後にあるのだ。
ウチの高校の教師陣、予定作るの下手すぎ!
指定校推薦に期末テストの勉強に、ブライズメイドやアッシャーの話し合い。
アタマがパンクしそうだ。
授業より、指定校推薦対策に力を入れた。
毎日いろいろな教師に面接対策を頼んだり、恋人の兄に貰った本を学校の自習室で読んだりした。
そして、いよいよ、その日が来た。
玄関口で制服を着たまま、ミツと軽く唇を重ねた。
「……入試は家を出た瞬間から始まってる、とか言うけどさ。
これくらいなら大目に見てくれるだろう。
頑張れるおまじないだ、お互いにな。」
電車では敢えて別の車両に乗って、馴れ合わないようにした。
万が一イチャついてしまわないように。
壁に耳あり障子に目あり、と言う。
電車で隣の席の人が志望先の大学の教授のこともあるのだ。
そして、入試は始まった。
講義を受けて、講義内容にまつわる試験を受けたり、小論文に面接。
小論文も何とか書けたし、面接も全力を出し切った。
後は、運を天に任せるだけだ。
期末テストが終わった頃、運命の合格発表があった。
自宅に届いた、分厚い封筒。
宛名の下に、氏名と『合格』の文字が書かれていた。
隣のミツの家に行き、封筒の中身を見せる。
ミツの封筒にも、同じ文字が書かれていた。
キツく抱きしめられて、一軒家とはいえ玄関だというのに、舌が絡む深いキスをされた。
「このまましたい。
ダメ?
1ヶ月くらいご無沙汰だから、溜まってるんだけど。」
「イヤ、って顔してるけどさ?
ニットのモコモコワンピースなんかで来ちゃって、抱かれる気満々だったんでしょ?」
下に唯一履いている布の上から触られると、ピク、と身体が反応する。
問答無用でお姫様抱っこをされてベッドに運ばれて、そのまま愛された。
何回目かの後、ミツの家のインターホンが鳴った。
現れたのは私の母親。
合格祝いに、と赤飯とステーキを作ったので、一緒に食べないかということだった。
電話でいいじゃん、それ……。
結局その日は、私の家にミツが泊まることになったのだった。
酔った私の父が、将来は安泰だな、ウチの娘をよろしく頼むよ。
なんて言っていて、2人で顔を真っ赤にしたのだった。



