「言われてみれば確かに、蓮太郎に目と鼻の筋がそっくり!」
「お兄ちゃん、良太郎くんのお兄ちゃんなの?
良太郎くん、皆のまとめ役なんだけど、その役割を終えると少し寂しそうで。
お兄ちゃんにこんな形で会えると思ってなかったから、嬉しいと思うよ!」
自分のことのように言うのは、帳 奈斗の弟だ。
彼の言葉を肯定するように、頭を優しく撫でてやる。
「そうだよ。
……宝月 蓮太郎。
正真正銘、宝月 良太郎の兄だ。
寂しくないぞ。
お前のお姉ちゃんも2人いるからな。」
弟の頭を優しく撫でながら言う。
すやすやと眠る彼に、その言葉は届いただろうか。
「それにしても。
この子がレン、お前の弟だったとな。
お前に似て頭の回転だけは早そうだな。」
ミツが言うと、ハナも同意する。
「女のコにモテそうな顔してるよね。
兄弟揃って。
ちょっとムカつく。」
「……ちょっとそこ。
褒めるフリして皮肉めいたこと言うの止めろ。
あんまり横で喧しいと、起きちゃうだろ?
寝かせてやれ。」
「ん……
あれ?
お姉ちゃん?」
……言わんこっちゃない。
起きちゃったじゃないか。
「お姉ちゃんですよー。
良太郎くん、だっけ?
よく寝てたねー。
疲れてた?」
「……うん、まぁね。
中学の授業、つまんないから退屈だったし。」
「良太郎くん、頭良いんだね!
お姉ちゃんも言ってみたかったよ、今みたいな台詞。」
ハナがわざとらしく会話に乗っかる。
「お姉ちゃん、誰?
見たことない顔。
由紀お姉ちゃんの知り合いの人?」
中学生に誰?と言われ、不機嫌なのが思い切り顔に出ている高校生が1人。
由紀ちゃんはもちろん、ハナ以外の全員はポーカーフェイスが上手そうだ。
ふと、良太郎は俺に顔を移して、俺の顔をまじまじと見つめる。
「初めて会った気がしない。
お兄ちゃん、もしかして?
ねぇ、オレの本当のお兄ちゃんなの?
昔、茜お姉ちゃんが聞かせてくれたんだ。
お姉ちゃんとお兄ちゃんがそれぞれもう1人いるって。
蓮太郎お兄ちゃんだよね?」
オレの肩を揺さぶる良太郎。
こんなところで感動の再会とは。
オレも泣きそうだ。
だが、仮にも歳上のオレが泣くわけにはいかなかった。
「……寂しい思いをさせたな。
宝月 蓮太郎。
お前のお兄ちゃんだ。」
今度こそ、頭をくしゃくしゃに撫でる。
「旦那さまの弟さまにまたお会いできるとは光栄です。
旦那さまの執事の武田と申します。
お見知りおきを。
……さて、感動の再会も終わったことですし、ここらでお昼ごはんにいたしませんか?
蒲田様、御劔様、そして旦那さまは午後から登校ですし。」
……午後から登校、ってなってたの、すっかり忘れてた。
「体育だよ、それとロングホームルーム。
確か文化祭で何をやるかの詳細決め。
何でもいいならサボれる。」
……サボるわけにはいかないじゃないか!
オレは2年生の終わりと共に、アメリカに戻って向こうの大学を卒業するのだ。
これが最後の日本の文化祭。
カッコ悪いところは見せられない。
由紀ちゃんは学校には行かなくて良いらしい。
単位制高校に進学し、アメリカにいて母の手伝いをしていた分も特例として単位として認めて貰えているようなのだ。
それを入れると、3年間で取得するべき単位数は大幅に超えるのだという。
彼女は、今の高校2年生が終わったら、現時点で高校3年生の人と一緒に卒業できるらしい。
「そういうことだから、学校に行かなくてもいいんだ。
なんか不思議な感じだな。」
「ホントは行きたくないんじゃないの?」
ミツの言葉に、そんなことない、と返す由紀ちゃん。
ハナが左腕に着けている腕輪を押さえながら首をかしげていたのが気になったが、今はそれより、お昼ごはんだ。
「スタッフの方の許可はとってあります。
ケータリングを皆さんで召し上がるとしましょう。」
ここは詳しい人に任せよう。
良太郎、帳 勇馬くん、由紀ちゃん、オレたちの順で中に入る。
中には豪勢なオードブルや骨付きチキン、寿司やパスタ、ステーキ肉まで並んでいた。
オレたちでは食べ切れないくらいだ。
いったいどうやったらこれほどの豪華なケータリングが出せるんだ。
謎は尽きないが、とりあえず時間が惜しいので食事を頂くことにした。
「お兄ちゃん、良太郎くんのお兄ちゃんなの?
良太郎くん、皆のまとめ役なんだけど、その役割を終えると少し寂しそうで。
お兄ちゃんにこんな形で会えると思ってなかったから、嬉しいと思うよ!」
自分のことのように言うのは、帳 奈斗の弟だ。
彼の言葉を肯定するように、頭を優しく撫でてやる。
「そうだよ。
……宝月 蓮太郎。
正真正銘、宝月 良太郎の兄だ。
寂しくないぞ。
お前のお姉ちゃんも2人いるからな。」
弟の頭を優しく撫でながら言う。
すやすやと眠る彼に、その言葉は届いただろうか。
「それにしても。
この子がレン、お前の弟だったとな。
お前に似て頭の回転だけは早そうだな。」
ミツが言うと、ハナも同意する。
「女のコにモテそうな顔してるよね。
兄弟揃って。
ちょっとムカつく。」
「……ちょっとそこ。
褒めるフリして皮肉めいたこと言うの止めろ。
あんまり横で喧しいと、起きちゃうだろ?
寝かせてやれ。」
「ん……
あれ?
お姉ちゃん?」
……言わんこっちゃない。
起きちゃったじゃないか。
「お姉ちゃんですよー。
良太郎くん、だっけ?
よく寝てたねー。
疲れてた?」
「……うん、まぁね。
中学の授業、つまんないから退屈だったし。」
「良太郎くん、頭良いんだね!
お姉ちゃんも言ってみたかったよ、今みたいな台詞。」
ハナがわざとらしく会話に乗っかる。
「お姉ちゃん、誰?
見たことない顔。
由紀お姉ちゃんの知り合いの人?」
中学生に誰?と言われ、不機嫌なのが思い切り顔に出ている高校生が1人。
由紀ちゃんはもちろん、ハナ以外の全員はポーカーフェイスが上手そうだ。
ふと、良太郎は俺に顔を移して、俺の顔をまじまじと見つめる。
「初めて会った気がしない。
お兄ちゃん、もしかして?
ねぇ、オレの本当のお兄ちゃんなの?
昔、茜お姉ちゃんが聞かせてくれたんだ。
お姉ちゃんとお兄ちゃんがそれぞれもう1人いるって。
蓮太郎お兄ちゃんだよね?」
オレの肩を揺さぶる良太郎。
こんなところで感動の再会とは。
オレも泣きそうだ。
だが、仮にも歳上のオレが泣くわけにはいかなかった。
「……寂しい思いをさせたな。
宝月 蓮太郎。
お前のお兄ちゃんだ。」
今度こそ、頭をくしゃくしゃに撫でる。
「旦那さまの弟さまにまたお会いできるとは光栄です。
旦那さまの執事の武田と申します。
お見知りおきを。
……さて、感動の再会も終わったことですし、ここらでお昼ごはんにいたしませんか?
蒲田様、御劔様、そして旦那さまは午後から登校ですし。」
……午後から登校、ってなってたの、すっかり忘れてた。
「体育だよ、それとロングホームルーム。
確か文化祭で何をやるかの詳細決め。
何でもいいならサボれる。」
……サボるわけにはいかないじゃないか!
オレは2年生の終わりと共に、アメリカに戻って向こうの大学を卒業するのだ。
これが最後の日本の文化祭。
カッコ悪いところは見せられない。
由紀ちゃんは学校には行かなくて良いらしい。
単位制高校に進学し、アメリカにいて母の手伝いをしていた分も特例として単位として認めて貰えているようなのだ。
それを入れると、3年間で取得するべき単位数は大幅に超えるのだという。
彼女は、今の高校2年生が終わったら、現時点で高校3年生の人と一緒に卒業できるらしい。
「そういうことだから、学校に行かなくてもいいんだ。
なんか不思議な感じだな。」
「ホントは行きたくないんじゃないの?」
ミツの言葉に、そんなことない、と返す由紀ちゃん。
ハナが左腕に着けている腕輪を押さえながら首をかしげていたのが気になったが、今はそれより、お昼ごはんだ。
「スタッフの方の許可はとってあります。
ケータリングを皆さんで召し上がるとしましょう。」
ここは詳しい人に任せよう。
良太郎、帳 勇馬くん、由紀ちゃん、オレたちの順で中に入る。
中には豪勢なオードブルや骨付きチキン、寿司やパスタ、ステーキ肉まで並んでいた。
オレたちでは食べ切れないくらいだ。
いったいどうやったらこれほどの豪華なケータリングが出せるんだ。
謎は尽きないが、とりあえず時間が惜しいので食事を頂くことにした。



