シャワーを浴びながら、チラ、と自分の膨らみをじっと見つめる。

いざ、蓮太郎と身体の相性を確かめるときが来たら。

こんな大きさで、彼を満足させられるのだろうか?
理想は巴さん……Eはあるだろうか。それくらいは欲しかったが、現実を受け入れるしかない。

いったいいつまで待てば、私は蓮太郎にとっての「本命」になれるのだろうか。

本命になっているなら、そうだと分かるように、「I LOVE YOU」を言うなり、手近な身内に私のことをガールフレンドなのだと紹介してほしい。

シャワーでボディーソープを流して、メイクを落とすと、お湯を張ったバスタブに身体を沈める。

出るのはため息ばかりだ。
少し自信を持たないと。

とにかく、いつ蓮太郎と何があってもいいように、準備だけはしておくことにしよう。

いつもはざっとしか塗らないボディーバターを、丁寧に塗り込むと、お気に入りの黒い花柄の下着を身につける。
キャミソールとショートパンツに、カーディガンを羽織った。
カーディガンはオマケだ。

これで、私に欲情するようなら、私に女としての魅力があるということだ。
その格好のまま、リビングに戻る。

ソファーでうたた寝していたらしい蓮太郎は、私に気付いて目を開けた。

私がもう少し遅かったら、寝ちゃってたかな。

「……眠いの?」

彼の側に近寄りながら、蓮太郎と目線を合わせるようにして、顔を覗き込む。

「メイが来なかったらここで寝ちゃってたかもしれない。」

「眠いなら寝ててよかったのに。」

私がそのままの身体の位置でそう言うと、半ば急くようにして場所を聞いてお手洗いに向かった。

15分くらいして戻ってきた蓮太郎。

「オレは、ここのソファーで寝るからいいよ。
メイは自分の部屋で寝な?
身体冷えたら大変。」

一緒の部屋で寝てくれないんだ?

何なら蓮太郎になら、半ば襲うように抱かれても構わないのに。

この気持ちは、どうやったら伝わるのだろう?

「身体冷えたら風邪ひいちゃうよ?
蓮太郎も一緒に、私の部屋で寝よ?」

何とかして、同じ部屋で寝るように仕向ける。

「オレの前でそんなことを言っていいの?
襲うよ?
あんなことがあったばかりなのに大丈夫?」

大丈夫。というかむしろ、蓮太郎にいてほしいのだ。
浅川 将輝の子供を妊娠する夢を見て飛び起きたら、彼を起こしてしまうかもしれない。

その時は、正直に夢の内容を話せばいい。
そして、彼の腕の中で眠ればいいのだ。

「まぁ、メイの部屋で寝るとしても、夕方寝てた体勢なら問題ないとは思うんだ。
そうしようか?」

蓮太郎の言葉に、膨らみを押し付けるように抱きついた後、2人で私の部屋に向かった。