車に乗って、隣に日本で有名なファーストフードチェーン店がある、大きなマンションに向かう。
「お邪魔します……」
「あら、明日香ちゃん?
お邪魔します、じゃなくて、ただいまでいいのよ。」
「そうだぞ。ウチの孫の正式な嫁さんなんだ。
第2の家みたいな感じで、自由に過ごしてくれていいんだからな。」
その言葉に、自然に涙が伝った。
突然、ドタバタと足音がして、後ろから誰かにギュッと抱きしめられる。
男性ものじゃない、甘くスパイシーな香水の香り。
この香りは、継母が愛用しているものだ。
「明日香……?
明日香なの?
……ごめんね?
あなたは、私が愛している男性の連れ子。
もう、年齢的に子供は望めないから……。
私の前に彼と愛し合った証として産まれたである貴女が羨ましくなってね。
心ないことをいろいろしてしまって、謝っても謝りきれないわ。
本当にごめんなさい。」
気持ちは伝わった。それに比例して抱きしめる力も強くなっているから、苦しい。
「私こそ反抗して家出したりしちゃったし。
ごめんなさい!」
「いいのよ?
そんなこと。
どうせ、そこにいる彼の家にでも泊まって、いいえ、同棲してたんでしょう?」
「うん。
当たってるけど、何で知ってるの?」
「もう……すぐにでもしてもいいんじゃないの?
……結婚。
反対もしないし、むしろ準備も手伝うわ。
2回結婚してるし、結婚の回数も人生の先輩だもの。」
「いや、そこで張り合うなよ。」
元旦那の康介さんともコントのようなやり取りを繰り広げている。
というか、前のままの継母なら、こんな口調もあり得なかった。
ここまで更生させた精神科医?カウンセラー?の人を、連れてきてほしい。
何でもお礼をしたいくらいだ。
「ちょっと康介、口を挟まないで。
まだ話は終わってないわよ。
柏木グループ。
ちょっと不動産専門なのが難点なんだけどね。どこかのグループと提携したいくらいだわ。
ホテルや高級マンション、高級感溢れるペンションや別荘。
それだけじゃないわ。
パーティーの2次会で使えそうな高級レストランまで。
色々所有してるのよね?
日本だけじゃない、フランスやアメリカ、もちろんこのマレーシアにもね?
だから、誰もが羨む高級レストランでの披露宴も可能だから、その点も安心よ。」
えぇっ!?
そうだったの?
全然、知らなかった……。
「困ったら言ってね?
あなたたち夫婦の新居とかも、協力するわ。
こういうことで罪滅ぼしになるとは思えないけど、少しでも手伝いたいの。」
「ありがとうございます……
お世話になります、お義母さん。」
徹は私の継母をお義母さんと呼んでいる。
いや、いいの?
「明日香。
すぐにとは言わない。
あなたも、私を赦す気持ちが少しでもあるのなら、『お母さん』って呼んでほしいの。
貴女と血は繋がっていないけれど、少しずつ、今までできなかった分、本当の親子みたいな関係になっていきたいと思っているの。」
「わかった。
呼べるように、努力する……」
「そうそう、明日香。
そういえば、お義父さんから何か手紙を貰っていなかったか?」
あ、忘れてた!
手紙には、こう書かれていた。
『今夜18:15 ツインタワー前の広場で待ち合わせしよう。
そこでパーティーをやる。
家族皆の顔合わせだ。
私も、機長は明日で引退するんだ。
だから、ゆっくり明日香との時間をとれるようになる。
亜子との時間もな。
機長引退のパーティーは1日早く仲間が開いてくれるから、着くのがそれくらいになる。
指定された時間には広場にいてほしい。
頼んだぞ。
パーティーのあとは、ツインタワーが見えるホテルを貸し切ってある。
そこに皆で泊まるといい。
会えるのを楽しみにしている。
南 昭人』
「今は15時よ。
ここから駅まで車で行かなきゃだし、公共交通機関も日本と違って遅れるのが平常運転なの。
早めに行ってツインタワーでも観光するのがいいわね。」
そう言ったのは春恵さんか。
その意見には皆同意した。
皆で車に乗って、駅に向かうことにした。
私は、少し時間を貰って、持ってきたワンピースに着替えた。
フラワーブーケ柄が主だが、ドット柄も隠れており、ラッセルレースがふんだんに使用された薄いグリーンのドレス。
多少足首は出るが、ストッキングとベージュのパンプスで何とかなるだろう。
着替え終わると、徹が顔を真っ赤にしながら可愛いと呟く。
「夜、覚悟しろよ?
そんな可愛いの着て。」
その台詞は余計だな……。
「お邪魔します……」
「あら、明日香ちゃん?
お邪魔します、じゃなくて、ただいまでいいのよ。」
「そうだぞ。ウチの孫の正式な嫁さんなんだ。
第2の家みたいな感じで、自由に過ごしてくれていいんだからな。」
その言葉に、自然に涙が伝った。
突然、ドタバタと足音がして、後ろから誰かにギュッと抱きしめられる。
男性ものじゃない、甘くスパイシーな香水の香り。
この香りは、継母が愛用しているものだ。
「明日香……?
明日香なの?
……ごめんね?
あなたは、私が愛している男性の連れ子。
もう、年齢的に子供は望めないから……。
私の前に彼と愛し合った証として産まれたである貴女が羨ましくなってね。
心ないことをいろいろしてしまって、謝っても謝りきれないわ。
本当にごめんなさい。」
気持ちは伝わった。それに比例して抱きしめる力も強くなっているから、苦しい。
「私こそ反抗して家出したりしちゃったし。
ごめんなさい!」
「いいのよ?
そんなこと。
どうせ、そこにいる彼の家にでも泊まって、いいえ、同棲してたんでしょう?」
「うん。
当たってるけど、何で知ってるの?」
「もう……すぐにでもしてもいいんじゃないの?
……結婚。
反対もしないし、むしろ準備も手伝うわ。
2回結婚してるし、結婚の回数も人生の先輩だもの。」
「いや、そこで張り合うなよ。」
元旦那の康介さんともコントのようなやり取りを繰り広げている。
というか、前のままの継母なら、こんな口調もあり得なかった。
ここまで更生させた精神科医?カウンセラー?の人を、連れてきてほしい。
何でもお礼をしたいくらいだ。
「ちょっと康介、口を挟まないで。
まだ話は終わってないわよ。
柏木グループ。
ちょっと不動産専門なのが難点なんだけどね。どこかのグループと提携したいくらいだわ。
ホテルや高級マンション、高級感溢れるペンションや別荘。
それだけじゃないわ。
パーティーの2次会で使えそうな高級レストランまで。
色々所有してるのよね?
日本だけじゃない、フランスやアメリカ、もちろんこのマレーシアにもね?
だから、誰もが羨む高級レストランでの披露宴も可能だから、その点も安心よ。」
えぇっ!?
そうだったの?
全然、知らなかった……。
「困ったら言ってね?
あなたたち夫婦の新居とかも、協力するわ。
こういうことで罪滅ぼしになるとは思えないけど、少しでも手伝いたいの。」
「ありがとうございます……
お世話になります、お義母さん。」
徹は私の継母をお義母さんと呼んでいる。
いや、いいの?
「明日香。
すぐにとは言わない。
あなたも、私を赦す気持ちが少しでもあるのなら、『お母さん』って呼んでほしいの。
貴女と血は繋がっていないけれど、少しずつ、今までできなかった分、本当の親子みたいな関係になっていきたいと思っているの。」
「わかった。
呼べるように、努力する……」
「そうそう、明日香。
そういえば、お義父さんから何か手紙を貰っていなかったか?」
あ、忘れてた!
手紙には、こう書かれていた。
『今夜18:15 ツインタワー前の広場で待ち合わせしよう。
そこでパーティーをやる。
家族皆の顔合わせだ。
私も、機長は明日で引退するんだ。
だから、ゆっくり明日香との時間をとれるようになる。
亜子との時間もな。
機長引退のパーティーは1日早く仲間が開いてくれるから、着くのがそれくらいになる。
指定された時間には広場にいてほしい。
頼んだぞ。
パーティーのあとは、ツインタワーが見えるホテルを貸し切ってある。
そこに皆で泊まるといい。
会えるのを楽しみにしている。
南 昭人』
「今は15時よ。
ここから駅まで車で行かなきゃだし、公共交通機関も日本と違って遅れるのが平常運転なの。
早めに行ってツインタワーでも観光するのがいいわね。」
そう言ったのは春恵さんか。
その意見には皆同意した。
皆で車に乗って、駅に向かうことにした。
私は、少し時間を貰って、持ってきたワンピースに着替えた。
フラワーブーケ柄が主だが、ドット柄も隠れており、ラッセルレースがふんだんに使用された薄いグリーンのドレス。
多少足首は出るが、ストッキングとベージュのパンプスで何とかなるだろう。
着替え終わると、徹が顔を真っ赤にしながら可愛いと呟く。
「夜、覚悟しろよ?
そんな可愛いの着て。」
その台詞は余計だな……。



