「志穂?どうしても一緒がいいの?」
「うん、だって結婚するんでしょ?
予行練習、予行練習!
毎日じゃなくても、週1とかで一緒に入りたいなぁ。
だからそのための練習ー!」
そう言いながら、ぎゅっと俺に抱きついてくる志穂。
可愛いから許す。
「可愛い奥さんの頼み、聞かない男はいないからね?
万が一2ラウンドめをしたくなったら、浴室から移動な?
いくら結婚するって言っても、デキ婚は嫌でしょ?
仕事もあるんだし。」
まぁ、可愛い奥さんに欲情させられてばかりの弟は、そのつもりがなくてもデキ婚になる可能性も無きにしもあらずだが。
「うん、今ちょっと仕事が軌道に乗りそうなところで妊娠は、ちょっと今のタイミングは避けたいかな。」
「分かってるよ。
あ、志穂。
俺はエージェントルーム、あ、俺の副業先な。後で案内する。
そこでは志穂の上司だが、それ以外のところは恋人かつ、理解者でもありたいんだ。
その仕事のことでもいい。
何かあったら遠慮なく相談してくれ。」
志穂は、なるべく一人で、人に頼らず物事を進めたいタチの女だ。
高校の頃から変わらない。
その姿勢は感心するが、いかんせん、自分で何でも背負い込んでしまう。
その心労が身体に出やすいため、体調を崩されては困る。
志穂の頭を軽く撫でると、お湯を張るために、浴室へ行った。
「志穂、お湯張ってるところだ。
寒いなら服着てていいんだぞ?」
志穂にそう呼びかけたが、彼女からの返事はない。
そっと部屋の方を覗くと、片手に持った紙を見ている。
その紙には、遠目だとよく分からないが付箋が貼られているようだ。
片手には、彼女の携帯電話が握られている。
あ、と思い当たる。
明日香からの頼まれごとだ。
エージェントルームにたまにくる高校生。
ハナや、ミツの親友である霧生菜々美ちゃん。彼女が街を私服で歩いているときに、芸能事務所の人にスカウトされたらしい。
このご時世、芸能事務所を騙って、未成年にきわどい仕事をさせる例も多い。
菜々美ちゃんがそんな目に遭わないか?
彼女と親しい明日香は心配らしく、俺に調査を依頼してきた。
エージェントルームの皆に調べてもらおうとメモをスーツのポケットに入れた。
そこまでは良かったのだ。
しかし、小型カメラから送られてきた映像で志穂を見つけた。
これがいけなかった。
彼女に会いたい一心でエージェントルームから出てしまったから、結局聞けずじまいだったのだ。
「ね、康一郎。
明日香さんの字ね、これ。
私、仕事上、自分のブランドを立ち上げたからお店を出したい、っていうタレントの相談に乗ることもあるの。
あと、芸能事務所を移転して内装もリニューアルしたいんだけど、いいアイデアないか?とかね。
私なんてまだ、新米の空間デザイナーだけど、そういうところで繋がりはあるから、聞いてみるよ。
名刺写真に撮って送れば、わかる人いるはずだから!
分かったら、明日香さんに直接言うね?」
あっさりと、問題は解決しそうだ。
志穂は、アパレルブランドを立ち上げたいと密かに思っていたが、そのために空間デザインを勉強しなければと思い、進路を変更。
超がつくほど大手のデザイン会社に総合職として入社し、眼を見張るほどの成長を見せたという。
志穂とシャワーを浴びながら、彼女に言う。
「さっき、エージェントルームの一員にはするといったが、あくまで本業優先だ。
こっちには何か催しがあれば顔を出す程度でいい。」
志穂の頭を撫でると、広い浴室に連れていき、彼女にシャワーを浴びさせる。
身体を冷やすとよくない。
改めて見ると、高校の頃より体の線が細くなったんじゃないかと思う。
「ちゃんと食べてるのか?
まったく。
志穂、少し真面目な話をする。
不動産投資がうまくいって、いろいろ別荘も持っている柏木グループの一員らしいんだ、俺。
今はマレーシアにいる親父と、その祖父母のところにお前を連れて行ったら、遠慮なく食べなさい?と言って色々食わせてくれそうだ。
その絵が目に浮かぶよ。」
俺がそう言うと、志穂は口をあんぐりさせていた。
「うちの会社の主要株主、柏木グループなんだけど……
会社にバレたら、クビだ……」
落ち込む志穂を、抱き寄せる。
ちょうどボディーソープの泡を纏わせたところで、抱き心地がいい。
俺もボディーソープの泡を纏わせる。
なんか新婚夫婦、って感じだなと思う。
シャワーを手にとって、志穂の泡も一緒に洗い流してやる。
「俺にはほぼなんの権限もない。今はな。
だから安心しろ。
バレたとしても、それでクビになることはないよ。
婚姻の自由を阻害するのは憲法違反になるからな。」
そこで言葉を切って、彼女を抱き上げてお湯に浸からせ、自らも湯船に身体を沈めた。
「あ、志穂。これは、ちゃんと頭の隅に入れておいて?
あと半年後、俺と一緒にマレーシアに行ってほしい。
俺の親父と祖父母に、一緒になる人のこと、紹介したいんだ。
ダメ?」
志穂から、深く唇を重ねられる。
舌が侵入してくると、身体が自然に密着して、志穂の膨らみが俺の鎖骨に当たる。
既に下半身は大きさを増している。
今の位置だと、万が一もありえる。
志穂を抱き上げて、タオルで華奢な彼女の体を包む。
軽く身体を拭いてやる。
「志穂のせいだよ?
責任とって、第2R……な?」
どちらからともなく始まった次のラウンドが終わった頃、彼女は俺の腕枕で眠り始めた。
高校の頃と変わらない、あどけない寝顔にキスを落とす。
一生をかけて幸せにしてやるからな、志穂。
「うん、だって結婚するんでしょ?
予行練習、予行練習!
毎日じゃなくても、週1とかで一緒に入りたいなぁ。
だからそのための練習ー!」
そう言いながら、ぎゅっと俺に抱きついてくる志穂。
可愛いから許す。
「可愛い奥さんの頼み、聞かない男はいないからね?
万が一2ラウンドめをしたくなったら、浴室から移動な?
いくら結婚するって言っても、デキ婚は嫌でしょ?
仕事もあるんだし。」
まぁ、可愛い奥さんに欲情させられてばかりの弟は、そのつもりがなくてもデキ婚になる可能性も無きにしもあらずだが。
「うん、今ちょっと仕事が軌道に乗りそうなところで妊娠は、ちょっと今のタイミングは避けたいかな。」
「分かってるよ。
あ、志穂。
俺はエージェントルーム、あ、俺の副業先な。後で案内する。
そこでは志穂の上司だが、それ以外のところは恋人かつ、理解者でもありたいんだ。
その仕事のことでもいい。
何かあったら遠慮なく相談してくれ。」
志穂は、なるべく一人で、人に頼らず物事を進めたいタチの女だ。
高校の頃から変わらない。
その姿勢は感心するが、いかんせん、自分で何でも背負い込んでしまう。
その心労が身体に出やすいため、体調を崩されては困る。
志穂の頭を軽く撫でると、お湯を張るために、浴室へ行った。
「志穂、お湯張ってるところだ。
寒いなら服着てていいんだぞ?」
志穂にそう呼びかけたが、彼女からの返事はない。
そっと部屋の方を覗くと、片手に持った紙を見ている。
その紙には、遠目だとよく分からないが付箋が貼られているようだ。
片手には、彼女の携帯電話が握られている。
あ、と思い当たる。
明日香からの頼まれごとだ。
エージェントルームにたまにくる高校生。
ハナや、ミツの親友である霧生菜々美ちゃん。彼女が街を私服で歩いているときに、芸能事務所の人にスカウトされたらしい。
このご時世、芸能事務所を騙って、未成年にきわどい仕事をさせる例も多い。
菜々美ちゃんがそんな目に遭わないか?
彼女と親しい明日香は心配らしく、俺に調査を依頼してきた。
エージェントルームの皆に調べてもらおうとメモをスーツのポケットに入れた。
そこまでは良かったのだ。
しかし、小型カメラから送られてきた映像で志穂を見つけた。
これがいけなかった。
彼女に会いたい一心でエージェントルームから出てしまったから、結局聞けずじまいだったのだ。
「ね、康一郎。
明日香さんの字ね、これ。
私、仕事上、自分のブランドを立ち上げたからお店を出したい、っていうタレントの相談に乗ることもあるの。
あと、芸能事務所を移転して内装もリニューアルしたいんだけど、いいアイデアないか?とかね。
私なんてまだ、新米の空間デザイナーだけど、そういうところで繋がりはあるから、聞いてみるよ。
名刺写真に撮って送れば、わかる人いるはずだから!
分かったら、明日香さんに直接言うね?」
あっさりと、問題は解決しそうだ。
志穂は、アパレルブランドを立ち上げたいと密かに思っていたが、そのために空間デザインを勉強しなければと思い、進路を変更。
超がつくほど大手のデザイン会社に総合職として入社し、眼を見張るほどの成長を見せたという。
志穂とシャワーを浴びながら、彼女に言う。
「さっき、エージェントルームの一員にはするといったが、あくまで本業優先だ。
こっちには何か催しがあれば顔を出す程度でいい。」
志穂の頭を撫でると、広い浴室に連れていき、彼女にシャワーを浴びさせる。
身体を冷やすとよくない。
改めて見ると、高校の頃より体の線が細くなったんじゃないかと思う。
「ちゃんと食べてるのか?
まったく。
志穂、少し真面目な話をする。
不動産投資がうまくいって、いろいろ別荘も持っている柏木グループの一員らしいんだ、俺。
今はマレーシアにいる親父と、その祖父母のところにお前を連れて行ったら、遠慮なく食べなさい?と言って色々食わせてくれそうだ。
その絵が目に浮かぶよ。」
俺がそう言うと、志穂は口をあんぐりさせていた。
「うちの会社の主要株主、柏木グループなんだけど……
会社にバレたら、クビだ……」
落ち込む志穂を、抱き寄せる。
ちょうどボディーソープの泡を纏わせたところで、抱き心地がいい。
俺もボディーソープの泡を纏わせる。
なんか新婚夫婦、って感じだなと思う。
シャワーを手にとって、志穂の泡も一緒に洗い流してやる。
「俺にはほぼなんの権限もない。今はな。
だから安心しろ。
バレたとしても、それでクビになることはないよ。
婚姻の自由を阻害するのは憲法違反になるからな。」
そこで言葉を切って、彼女を抱き上げてお湯に浸からせ、自らも湯船に身体を沈めた。
「あ、志穂。これは、ちゃんと頭の隅に入れておいて?
あと半年後、俺と一緒にマレーシアに行ってほしい。
俺の親父と祖父母に、一緒になる人のこと、紹介したいんだ。
ダメ?」
志穂から、深く唇を重ねられる。
舌が侵入してくると、身体が自然に密着して、志穂の膨らみが俺の鎖骨に当たる。
既に下半身は大きさを増している。
今の位置だと、万が一もありえる。
志穂を抱き上げて、タオルで華奢な彼女の体を包む。
軽く身体を拭いてやる。
「志穂のせいだよ?
責任とって、第2R……な?」
どちらからともなく始まった次のラウンドが終わった頃、彼女は俺の腕枕で眠り始めた。
高校の頃と変わらない、あどけない寝顔にキスを落とす。
一生をかけて幸せにしてやるからな、志穂。



