青い桜が咲く頃に


そんなことも忘れ
アタシはいつも通り
のんきに寝てしまっていた。



時計を見ると
十一時を過ぎていた。


アタシは慌てて
昨日まで物置だった
今日からアタシの城となる
その部屋を覗いた。


まだ部屋の半分くらいを
ボロボロの段ボールが
埋めていた。


既に運び出された段ボールも
結構な数があるように見えた。