アタシの目の前の器が
空になる頃

二人の笑いも
やっと落ち着きを見せた。



アタシはイラつきながら
空になった食器を
流し台に持って行こうと
立ち上がった。


そのときだった。



「決めた!!」


そう言ったのは
さっきまで
アタシを馬鹿にして
笑い転げていた
コウキだった。