路地裏に逃げ込み 小道を適当に駆け抜ける。 後ろから足音が 聞こえなくなったのを確認し そっと振り返った。 さっきまで鬼の形相で アタシを追いかけていた コンビニ店員と 警察官の姿はない。 アタシはゆっくりと 走るスピードを落とした。 心臓は張り裂けんばかりに ドクドクと脈を打っている。