そう呟いたゲンさんは どこか寂しそうで 胸がぎゅっと 苦しくなった。 「お前と出会って 久しぶりに幸せを感じた。 人の温かさを 思い出させてくれた。 優しい場所へ 還らせてくれた…… 俺にとってお前は 優しい波だ。」 照れ臭そうに小さな声で 「ありがとう」と呟いて ゲンさんは眠った。