「君の待ち人でなくて すまなかったね。」 ホームレスは苦笑して 頬をポリポリと掻いた。 垢みたいなものが 地面に散った。 汚い… 気持ち悪い… 怖い… 生まれて初めての ホームレスを前に アタシの足は 震えて動かなかった。