アタシはそれをつけて
荷物を手に
部屋をあとにした。


外に出ると
雪が降っていた。



コウキ……
ダイセイ……

ホワイトクリスマスだね。





三人で暮らした部屋から
何かが倒れるような
悲しい音がした。



アタシは
振り返ることなく
一歩一歩
前進し続けた。