青い桜が咲く頃に


俺がダイセイと再会したのは
高三の冬だった。


卒業を間近に控えた俺は
進路も決まらずに
ただフラフラと生きていた。



そんなとき
ダイセイに会ったんだ。



裸足のまま
冷たいアスファルトを歩く
死んだ目をしたダイセイ。


俺はその瞬間
思ったんだ。


こいつを守らなきゃ、って。