青い桜が咲く頃に


俺は自惚れていた。


ダイセイが抱える
深い闇に
なかなか気づいてやれなかった。



いや……
気づいたところで
俺にはどうすることも
できなかった。





ダイセイの母親の
アイツに対する
異常なまでの執着。