青い桜が咲く頃に


でも俺はそのとき
見ちまったんだよ。



腕に残る
無数の傷。


それがタバコを
押しつけた痕だと
当時の俺にはわからなかった。



ただ異様で
痛々しくて

俺はその場から
動けなかった。