アタシは どうすることもできず 二人のそばに 力なく座った。 訳がわからなくて 涙も出なくて ただ二人の姿を 見つめるばかりだった。 「ダイセイが泣いてた。 殺してくれって泣いたんだ。」 何時間か経ち 重い沈黙を破ったのは コウキだった。