青い桜が咲く頃に


ダイセイが
「いいね」と言う前に
アタシは立ち上がっていた。


満面の笑みを浮かべるアタシを
コウキとダイセイは
顔を見合わせて笑った。





三人で近くのコンビニまで
花火を買いに歩いた。


夜だというのに
空気は重く湿っている。


そんな中でも
花火への期待に
胸を膨らませる
アタシの足取りは
とても軽かった。