「花火するか。」 テレビの音だけが 聞こえる居間に コウキの声が 突然響いた。 赤や緑の火が 綺麗に舞い散る。 最後に残るのは 火薬と煙の匂いと 人の笑い声。 一瞬でアタシの頭の中に 花火をやるアタシたちの 楽しげな姿が浮かんだ。