「なぁなぁ、梅さん。
明日、沖美の所に行ってもえぇ?
送って行ってくれる?」



「本当に行くんか?
あのクソガキの所には、やりとうあらへんな…。」


―悪いと思う。 けど…。



「涼子、ちゃんと時間なったら帰って来るんやで。
あそこのいつもの場所で待ってるさかい、
分かったな?涼子。


自分の嫁さんを他の男の所になんか送って行かんで、普通は…。
分かってるんか?なぁ…。」



「うん、ごめん…
許してね。」



《堪忍やで…》



心の中で呟いた…

 
「ほんまに、お前が可愛いから送って行くねんで。
いつかは、俺の事を分かってくれると思ってるから、
するんやで…。
今、止めてもアカンって事はよう分かってるさかい。
だから、俺の事、捨てんといてぇな…涼子。」



―貴方を捨てる訳ないよ。

こんなに好きなのに…。




でも、沖美の事も好きなの…。
許して。



どっちがいいか分からへん…。