―そうこうしている内に、ある日とっても美少年に出逢い、好きになった。
好きで好きで、たまらない。
でも、梅さんと別れて一緒になるとは思えなかった。
ただの遊びだったのか、今でも分からない。
ある時、
その人の所に会いに行き、梅さんに一発殴られた。
「涼子、お前は何しに大阪まで来たんやっ!
そりゃ、良い男やわなぁ!
けど…っ
それはしてはいけない事やろうがっ。
月菜も居るやないか!」
「でもでも、あの人に会いたいっ。
好きになってしまったの…
ごめんなさい…。
お願い…あんたを捨てたりなんかしないから。」
「いいや、許さん。ダメだ。
どうしても行くんだったら、俺が送って行く。
それで良いか?」
「うん、ごめん…。本当にごめん…。
そのうち、ケリをつけるから。」
「まぁ、憎ったらしい程、良い男やなぁ…。
なんで、あんな男と出逢ったんや?」
「あんたが、旅館を探してくると言っていなくなった時、出逢ったんやで。
まさか、こんな人がここにいるとは知らなかった…。」
―可哀想な人で、捨てる事が出来なかった…。

