「佐藤さん?
一緒に戦わない?」


先輩が声をかけた


「いいですけど
先輩ですよね?」


先輩が笑った


「ええ、そうよ
ポジション、ガードでしょ?」



小学生の頃は、ポジションの全部を、やっていた



「ええ、一応
ガードです」



先輩がにやけた



「あのさぁ私、眼鏡王子の為に
バスケ部に入ったの
その為に、沢山練習したの」




その先輩は私に説明し始めた



「だからね、貴方邪魔なの
この勝負で貴方が負けたら
眼鏡王子に関わらないで」



ええ~。
面倒だなぁ


「いいですよ?
お互い、本気勝負で」


ファンの子達も大喜び



「絶対にあの子、負けるね
あの人は三年生で
この大人数で
補欠に入ってる人よ
負けたら私、直樹に告白しよう」


皆、キャ~キャ~言い出した



「少しは、手加減してあげる」


小声で先輩は言った