「女として…?」

「そう。今北上くんは真理のコト“仲イイ友達”って思ってるハズなのね?だから、“女”として見られれば恋愛対象になるってワケ。ってコレ、ありきたりなアドバイスだよね?」


「そんなことない!あたし、気付かなかったよ!!恋香ありがとう!」


そっか…そうすれば、恋愛対象になるんだ。


「でも…どうすれば女として見てもらえんの?」


「ん〜と…まずは見た目からかな?そうすれば自然と心も女らしくなるし!」


「そっかぁ」


「まずは…髪!前髪、ちょんまげみたいにしてないでおろしたら?」


「うん…」


あたしはゴムをとった。


「で、ナナメにやって。そうそう!カワイクなった!」


恋香が笑った。


『カワイクなった』…って、恋香の方がよっぽど可愛いのに……。