「はぁ〜、どうしたらいいの…。」


体中、痣だらけで普通にしてても痛い。
服で隠れてるから皆にはバレて無いけど。
もう、体力的にも精神的にも辛い。


カタ…


「姫野。」

「うゎ!!莉紅!?」


「何だよ、人を化け物みたいに言うな!」
トン!背中を軽く叩かれる。

「っ!?痛っ。」

「はっ?軽くしか叩いてねぇのに、大袈裟。」

「えっ、ごめん。」

「………………。」ジッと、一点を見つめる莉紅。


???


「何?」


「お前、その痣どうした!」

「えっ!?あの…コケてぶつけたの。ドジでしょ?私。」


「あり得ねぇ。」

「すみませんね!あり得ないくらいドジで。」


「ちげぇ。そんな所、コケてぶつかって痣作るなんておかしいだろ。…誰にやられた?さっき、背中叩いた時の反応も大袈裟だったし。お前、何隠してる!!」


よく見てみると、両方の二の腕の裏側に痣があった。自分じゃ気付かなかった。背中を蹴られた時に、腕も当たったんだ。