―お昼休み―

由希が大激怒している。
「馬鹿女共!僻み丸出しで醜いっての!!姫野にアタってないで、自分を磨け!!性格ブスッ!!」

「由希!声大きいよ。」

「かまうもんか!!あ!イライラする。姫野、ごめんね。私、考えが甘かったわ。多少、騒ぎになるとは思ってたけど、こんな事になるなんて。」

確かに、私もびっくり。
莉紅が、ここまで有名人だなんて今まで分かってるつもりで、分かってなかったよ。


「由希のせいじゃないでしょ。莉紅って、やっぱり凄い人なんだね。もう、練習試合の申し込みが殺到してるなんて。」


「姫野。そうじゃなくて!姫野に対する嫌がらせよ。」

「私は、別に大丈夫。今までだって、こういうことあったじゃん。」


「はぁ。まったく姫野は、のんきに考えすぎだよ。バカ女達は、何してくるか分かんないだから気をつけなきゃ!私が、一緒にいてあげるからね。ひとりで行動したら駄目だからね。」


「由希。ありがと。でも、心配しすぎだよ。」