「そうっ♪今日、観に来てる男子は姫野目当てだよ。男子が男バスの応援なんかするわけないじゃない。」
「えぇ!?」

「アハハ〜姫野自覚無さすぎ。」

2階の観客席に移動しようと歩き出した。


「姫野待てよ。」


莉紅が、ひとりで私達に追いついて来た。

ありゃ?アリの皆さんは?(失礼…。)


「莉紅。取り巻きの皆さんは、どうしたの?」

「あ?静かにバスケの試合観れない人は帰ってって言ったら、皆帰った。」
まただ。ニコニコしてるけど、黒いオーラが見える。

「さすがだね、葉山♪アハハ〜。」


「アハハ〜って、由希いいの?応援する人は多い方がいいんじゃないの?」


「別にいいよ。あの人達、バスケが観たい訳じゃないでしょ。どうせ葉山を見たくて来たんだから。」