体育館へ行くと、練習試合とは思えないほど人だかり。
女子がいっぱい。
男バス人気あるんだ♪

それは分かるんだけど…。男子も、結構来てる。
バスケ好きなのかな?


「キャー!!葉山く〜ん!」
「莉紅く〜ん♪」
ワラワラ…。
甘い飴に群がるアリのように、莉紅の回りには女の子だらけ。

やっぱりね。
毎度のことだけどさ。
あなた達、バスケの試合観に来たんじゃないの?


「やれやれ。イケメン王子葉山は凄いねぇ。バスケ部の皆、やる気無くすよ。ここは、やっぱり姫野が応援して皆のやる気を引き出してね。」


「何言ってんの?私なんかより由希が応援すればいいじゃない。」


「私は、光貴オンリー。」

「あっ、そうですか…。」

「姫野が応援すれば、バスケ部だけじゃなくて回りの男子もイチコロだね♪」


「ふぇっ?回りの男子?」