物心ついた頃から、ずっとお互いの家を往き来してた。

ってか、ほとんど莉紅が私の家に来てたんだけどね。

中学に入ってからだって、毎日私の部屋に来てた。

私が居なくても、窓から勝手に侵入してベッドで寛いでた。

2人っきりになりまくりだったのに…莉紅は、おやつを食べてテレビを見て、一時間位寝てから自分の部屋に戻って行く。

高校生になっても、変わらない。

ただ、おやつを食べに来てるだけ。


甘い雰囲気にはならず、何も起きない…。


「はぁ〜。」


それでも、莉紅が部屋に来てくれるのは嬉しい。


私って「バカ」なのかなぁ。

「誰がだよ。」


"ビクッ"


「ぅあ!!」


驚いてベッドから飛び起きた!