最近、由希や光貴君、長野先輩、麗香先輩の様子がおかしい。


何か、隠してる。


由希や麗香先輩に聞いても、誤魔化して教えてくれない。


「皆が、幸せになるようにしたいだけ。」


???「皆が、幸せに?」

「そうよ。」

「じゃあ、私も手伝うよ?」
「姫野は、いいの。姫野はいつも笑顔でいてくれたら。」

「何、それ?」

「姫野ちゃんの笑顔は、私達の癒しだから。」


「ふぇ?」


「クスクス〜久しぶりに聞いたわ。姫野の間抜け声♪」

「ひどい!!間抜け声なんて!!」

「「ぷっ!クククク…わははは〜」」


「ぷぅ〜由希も麗香先輩もそんなに笑わなくてもいいじゃない!」


そんな、私達の様子を長野先輩や光貴君、バスケ部の皆が嬉しそうに見ていた。


そして……莉紅も姫野の笑顔を見て、穏やかな表情をしていたのを、光貴は見逃さなかった。


莉紅、待っててくれ。

もうすぐだから。


と光貴は心の中で呟いた。