「由希?姫野ちゃん。先生が呼んで……。皆、どうかした?」


「光貴君、ごめんね。何でもないよ。由希、先生のところに行こ。」

「………。」

「由希?」

「姫野、すぐに行くから先に行ってて。」

「由希。一緒に…「ごめんね。姫野、先に行って。」

「…うん。」


……………………。


「由希、どうした?」

「光貴、葉山と話がしたいの。今日、光貴の家に葉山連れて帰って。私は、姫野を家まで送ったら光貴の家に行くから。」


「分かった。」


「ちょっと、一色さん勝手な事言わないで。莉紅は私と帰るのよ!!」


「うるさいわね。あんまり束縛すると、嫌われるわよ?」


「……莉紅は、私を嫌わないわ!」


「そう?なら1日くらい葉山が、友達の家に遊びに行くくらい、いいでしょ?」


「莉紅の意思を聞いてみましょう?莉紅?」


「……光貴、ワリィ今日は無理だ。」

「葉山!!」

「一色さん、諦めたら?莉紅は無理って言ってるのよ。あなた、早く行ったら?桜さんと先生が待ってるんでしょ?」