放課後、すぐに莉紅が私の所に来て声を掛ける。 「姫野 帰るぞ。」 「うん。」 鞄を持ち、席を立つ。 「由希、また明日ね♪バイバイ。」 「姫野、またね〜♪バイバイ〜。」 莉紅の後を追って廊下に出ると、そこにもファンの皆様が居て睨まれる。 一々、気にしてちゃ生きて行けないし! 突き刺さるような視線を無視して、そそくさと帰る。 「ふぅ。」 ため息ひとつ…。