君は、なぜ君は ドアの前にいた俺をみて 動じもしなかったのだろう ああ、そうだった 君は誰よりも 世界中の誰よりも 気高いからなんだね 君はいつも冷静沈着で どんな事にも動じずに、 困惑したところなんて見た事がない 誰もが君に夢中で、 誰もが君に好意を持ち、 誰もが君に触れたがる 君は遠い、遠い存在だ なのに、 あの男は、 君を独占している 君の、歪んだ顔 君の、甘い声 君の、甘い息 君の、首筋 君の、肌 あの男が唇で触れ あの男が指でなぞり 君の、中へと入っていた