俺は、耐えきれずに屋上へ向かって歩き出す。


階段を、1段ずつ上がっていく。
古いドアノブを掴んで、ゆっくり押すと…【キィィィ…】と、高い耳障りな音が耳元で聞こえる。


さっきまでの曇り空が嘘のように、青空が1面に広がっている。


爽やかな風が、俺の横を通り過ぎていく。