……俺は、校門の前で立ち止まって溜め息を吐いている男に見覚えがある。


ー昨日、会った男に似ている?ー



そんな…まさかな…。


俺はフッと軽く笑うと、その男の目の前を通り過ぎていく。


何だか、後ろから視線が来るのは気のせいだろうか…。





……………
アイツだ、昨日の男だ。


名前は思い出せないけれど、まぁいい。
俺は、その男の背後に手をおいた。