皆でテーブルを囲んで、お寿司を食べる。
「うっめぇ!」

「ふにゃぁぁ…ツーンって来た」
「あはは、由宮わさび苦手なんだ、」


そんな会話で盛り上がる私達に、お父さんが一言。


「突然だが、貴司、聖嵐、由宇…今日から、この家で一緒に暮らさないか?」


「お父さん…」

「貴方…」


「…里菜さん、ひなちゃんには悪いかも知れないが……形はどうであれ、この子達は、私の子供なんだ…」


頭を下げるお父さんに、私は呟く。
「良いんじゃない…この家は3人で暮らすには大き過ぎるし…それに、私達…家族でしょ?」

「ひなちゃん、ありがとう」


お父さんの瞳が、涙で潤んでいるのが見えた。