「…3人で暮らしてるの?」


「そうだよ」
由宮は、アッサリと答える。

「どうせ、母親は男の方に行ってるから帰ってこねぇし」

「あんなの、母親じゃないよ…」
3人共、暗い影を落としている。


「ごめんね?暗い話して…、幸也さん早く帰って来ないかなー?」
ニッコリと由宮は微笑んでいた。


「幸也さんは、俺達のこと心配してくれてるし、よく顔を出してくれるしな。生活費も送ってくれて、ありがたいと思ってるよ」

藤堂達…、幸也さんのこと信用しているんだね。