「…痛むか?」
俯いて黙ってたせぃか、秋元が眉間にシワを寄せて目を細めていた。


「平気」


「でもマジで、あの人達には気をつけな」
そう言ったのは、由宮。
いつの間にか、私の傍に座っていた。


あの人達…と言うのは、白鳥麗華と3人の女子のことだろう。


あの時、助けてくれなかったら、この怪我だけではすまなかった気がする。


「心配するな、お前を守ってやる」

藤堂は、私の頭をワシャワシャと豪快に撫でた。


その言葉に、何だかホッとするものの、疑問が残った。


それは、本心?それとも……