私は、とりあえずペコリと会釈をした。


「じゃあ、高宮は……あの席に座ってくれ」

植松は、1番奥の席を指差したのを見て、私も視線を向ける。


…私の隣の席には、藤堂。…後ろには由宮、そして、前の席には…秋元…。


偶然、同じ学園で、同じクラス…しかも、席まで近くだなんて…信じられない。