蹴球王子と野球野郎





「おい、樫野なんで泣いてんだよ!!」

汐野は焦ってあたしを心配する。





「・・・・・でよ・・」




「ん?」





「なんでそんな格好つけんのさ!!
 本当は無理してるんでしょ?!
 愛がまだ好きなら好きでいいじゃんか!
 ふざけて笑ってるのが汐野だけど、
 無理して笑わないでよ!
  
 当たって砕けても、素直に気持ち伝えて、
 いつでも真っ直ぐなのが汐野じゃん!!
 少なくともあたしの中ではそう思ってる。

 
 …いってきなよ、馬鹿汐野。」





あたしはがむしゃらに気持ちを口にしていた。




「本当樫野、お前って男前だわ(笑)
 まじ背中押された。さんきゅ。

 …俺行ってくるわ!」




汐野はテーブルに1000円置いて、
カフェを走って出て行った。






「何あたしあいつの背中押しちゃってんの。

 ・・・・本当、馬鹿みたい・・・。」




やっぱ格好つけて1000円なんて置いていく。

そうゆう汐野の優しさに
やっぱり惹かれてしまう。





あたしはカフェで静かに涙を流した。