｢あれ、菜緒？｣



入学式が終わり、教室に行く。
まだ先生は来てなくて教室は騒がしい。
指定された席に座ろうとした時、懐かしい声が聞こえた。



｢西小の菜緒だよねっ？｣
｢え…上総？｣
｢そう！やっぱ菜緒だー、一緒の高校だったんだね！｣
｢ねー、上総変わってないから安心した｣



笑顔で話し掛けてきたのは小学校の同級生の明里。
中学は別で会うのは久しぶりだった。
明里の後ろには二人の女の子。



｢あ、紹介するね。
この二人は中学の同級生。この子は小学校の同級生の菜緒だよ。｣
｢そうなんだ！あたし由那だよー。宜しくね！｣
｢仲良くしてね。｣



由那は人懐っこい笑顔を浮かべて話し掛けてくれた。
由那の隣に