「局長……」


「ん、なんだ?」


土方が近藤に声をかける。


「ほら、門の外……」


「ああ、今日もか……」


ここ最近、怪しい男の2人組が門の近くに居座っていた。


江戸ではあまり見ない顔だった。


「追い払ってきましょうか」


「んにゃ、しばらく様子見とけ。証拠をつかめ」


「はい」