夏美と大貴が江戸に来てから早くも1ヶ月が経った。


「いっつ……」


夏美はこの頃毎朝頭痛に悩まされていた。


(頭痛薬欲しいけど……この時代にあるわけないしなぁ)


少しずつ、元の時代が恋しくなっていた。


(帰りたくないけど……この時代にいつまでもいるわけにもいかないし……)


夏美は知る由もなかった。


時代が少しずつ変わっていることを。