それから一週間後のことだった。


いつもの様に稽古を終え、夕食の手伝いに行こうとしたときだった。


「土方?!」


半ば悲鳴の近藤局長の声が聞こえた。


慌てて夏美は声のする方へ行った。


「何でも無いですよ、こんぐらい……」


「トシ、お前は馬鹿か!何がこんぐらいだ!!おら、夏美。連れてけ」


局長の声であわてて我に帰った。


「はっ、はい」