好きな音楽を聴きながら塾へ向かう。


夏美の大好きな時間の1つだった。


(最近英語ヤバいなぁ……)


ため息をつきながら自転車をこぐ。


「ん?」


何かが違う。


そう感じた夏美は不意に横を向いた。


それが事件の始まりだったのかもしれない。


夏美の目の前にはトラックが迫ってきていた。


「えっ………」