夏美・大貴side


目が覚めると、朝になっていた。


「あれ〜、いつ寝ていたんだろう………」


夏美は思いっきりのびをした。


「おい、起きたか、変人」


「へっ、変人?!失礼なっ!!」


声のする方を見ると、昨日の男が立っていた。


(あ、冷たい方の……)


一応、夏美にだって空気は読める。


さすがに行っていい事悪い事はわかる。




ドサッ



「ん?」


男から何かを投げられた。


「着替えだ。おまえの格好で外に出すわけにはいかないからな」


「あ、ありがとうございます……」


夏美は何か腑に落ちなかった。