「?空也さん、味だけで腕があがったとか分かるんですか??」 「分かるとも、これは『おふくろの味』だから。」 「おふくろの味……。」 「俺たちは双子として生まれたけど、親父もおふくろも比較しないで育ててくれた。 お互いに励ましあって、兄弟だけど親友みたいに仲がよかったんだ。 だけど俺たちが小6の時……。」