「少しくらいやりたいなぁ……。」


「大切なお客様だ、走也も俺も、お客様に負担はかけられねーよ。」





「お客様……。」




ココの胸がチクリと痛んだ。




(走也はもうお兄ちゃんで、家族同然なのにな……でも空也さんはこのこと知らない。
やっぱり何も知らない人から見たら「お客様」なのかなぁ……)